今回は、横浜・戸部に佇むイタリアンレストラン「RISPETTO(リスペット)」へ。
井上シェフの素材への敬意と繊細な技術が光るコース料理は、まさに一皿ごとに感動が広がる体験でした。
洗練された空間で味わう、本場仕込みのイタリアンの魅力をたっぷりご紹介します。

RISPETTO
神奈川県横浜市西区戸部本町39-8ストークビル高島101号
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「ゴ・エ・ミヨ 2025」掲載!

フランス発祥で“ミシュランと双璧”と称されるレストランガイド『ゴ・エ・ミヨ 2025』にて、<RISPETTO>は3年連続の掲載を達成し、今年は評価指標「トック」で念願の3トックへとランクアップされました。
『ゴ・エ・ミヨ』は近年刊行が途絶えている『ミシュラン神奈川』の代替指標としても注目を集めており、連続掲載は全国的にも希少な快挙です!!
年々スコアを伸ばし続ける探究心と料理・サービスの完成度は国内外の美食家からも熱い視線を浴びていて、ますます目が離せない注目のレストランです。
コースのご紹介
招待日和にご掲載いただいているコース、Degustazione(デグスタツィオーネ)(1名 14,300円/税込)をご紹介いたします。(5月16日の情報です。)

Benvenut モナカ
香ばしく焼いた最中に、ほどよい酸味のサワークリームとアブルーガ(スペイン産ニシンの卵)をぎゅっとサンド。
キャビアのように弾けるプチプチ食感と旨みの深い塩味が、最中の軽やかな甘みと絶妙にマッチします。
仕上げのロックチャイブが青ネギの爽やかな香りを添え、あとを引くおいしさ。思わず「もう一つ」と手が伸びる、ウェルカムアミューズにふさわしい一品です。
Bancarella 屋台
RISPETTOといえばこれ!
雪の下アロマ人参の冷製ポタージュと燻製の香りを纏わせた泡。
そしてたこ焼き風のこちらは、バルサミコクリームとオレガノを添えて、タレッジオとほうれん草を包んで焼いています。
見た目のユニークさもさることながら、味も最高です。


Antipasto1
長井港産 “さかな人”長谷川さんの活け神経締めコブダイ 豆
“さかな人” 長谷川大樹さんが活け神経締めで届けるコブダイを、イタリア伝統のピゼッリ(グリーンピース)ピュレとともに。
白いんげん、絹さや、モロッコいんげん、豆苗、ビオラの花が彩りを添え、ぷりぷり・こりこりとした身の甘みをいっそう引き立てます。
素材の息づかいを感じる、春らしい前菜です。
さかな人 長谷川大樹とは
Primo piatto
山菜 富山県産ホタルイカ カラスミ
富山湾直送のぷっくりしたホタルイカに、サルデーニャ島のカラスミをまとわせた春のスパゲッティ。
ウルイ、タラの芽、こごみ、アマドコロ、フキノトウ、セリ、コシアブラでつくるタルタルが、山菜ならではのほろ苦さと清々しい香りを添えます。
ホタルイカの濃厚な旨みとカラスミの塩気が麺に絡み、思わず「もう10皿!」と叫びたくなる奥行きある味わいでした。


Pesce
小笠原産 尾長鯛
小笠原で釣り上げた尾長鯛を、皮目はパリッと香ばしく、身はレアに火入れした贅沢な一皿。
ふっくらしっとりとした白身に、香り高い出汁で炊いた大根の甘みが寄り添います。
彩りを添えるのは、ラディッシュ、青芯大根、京紫大根、赤くるり大根、さや大根――五種の大根が奏でる食感と瑞々しさ。
見た目にも美しく、口に運べば皮のクリスピー感と身のやわらかさのコントラストが際立ち、旨みがじんわり広がります。
Carne
大分県産の上質な鹿ロースをゆっくりオーブンで火入れし、仕上げに藁で燻して香りを纏わせたメインディッシュ。
鹿骨から引いた濃厚な出汁に、グリーンマスタードとヨーグルトのソースを合わせ、野生味のある旨みを軽やかに引き立てます。
付け合わせはスイスチャード、姫人参、アスパラソバージュ、さらにイタリア・エウガネイの丘に自生する野生アスパラ。
実はこの鹿ロース、当社クライアントである大分県のジビエ工場から直送された特選品。臭みは一切なく、シェフ独自の“企業秘密”の工程によって上質な甘みと香りが際立ち、ジビエの概念を覆すほどのエレガンスを放っていました。


Gelato
発酵させたキウイのジェラートが、ほのかな酸味とフレッシュな香りで口の中をリセット。
ベースには生姜の搾り汁を吸わせたクランブルを忍ばせ、ピリッとした辛みとほろりと崩れる食感がアクセントに。
トップには乾燥リコッタチーズをふわりと散らし、やさしい乳のコクと軽い塩気が全体をまとめます。
魚介とジビエの余韻を残しつつ、次のデザートへと橋渡ししてくれる爽快な〆の一皿でした。
Dolce
愛媛・宇和島産の瑞々しい宇和ゴールドを主役に、福岡産リコッタをふわりとムース仕立てに。
ほろ苦い金柑、ローストアーモンド、カカオニブ、アマゾンカカオが織り成す香ばしさと食感が、チョコレートガナッシュの濃厚なコクと見事に調和します。シトラスフラッシュとベゴニアの新芽が爽やかな余韻を添え、カレンデュラが彩りをプラス。
ソムリエの方から、『このデザートに最高に合うシャンパンいかがですか?』と案内。
デザートにシャンパン?と思いましたが、お願いしてみるとデザートのランクが数段あがるくらい美味しいデザートに進化しました!
デザートにシャンパン・・今後流行るのではないでしょうか!?


食後のカフェとともに供される小菓子は、ふんわり焼き上げたミニフィナンシェ、濃厚ガトーショコラを抱えた鳥型サブレ、そして彩りを添えるフランボワーズソース。愛らしい一口サイズで、最後まで余韻を華やかにしてくれます。
コースはこれにて完結。
旬の食材を極上の味わいへ昇華させるシェフの腕前と、その一皿ごとに最適なドリンクを提案するソムリエの見事な連携が、食体験をさらに豊かにしてくれました。
季節ごとに何度も訪れたい一押しのレストランです。
心からごちそうさまでした!

RISPETTO
神奈川県横浜市西区戸部本町39-8ストークビル高島101号
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