和膳 いい田[日本料理/東京・人形町]

甘味処や老舗が軒を連ね、どこか懐かしい空気が流れる人形町。

そんな街の路地裏で、季節の移ろいを丁寧に映した和食を味わえるのが、「和膳 いい田」です。

肩肘張らずに過ごせる落ち着いた空間でいただくのは、旬の食材を生かした繊細なお料理の数々。器や盛り付けにも四季の美しさが感じられ、一皿ごとに“和のおもてなし”が伝わってきます。

そんな人形町の隠れ家でいただいた心温まるお料理をご紹介します。

和膳 いい田

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2丁目19−7

営業時間:
ランチ 12:00~14:00
ディナー 17:00~21:00(L.O 20:00)

不定休

>>公式サイト

コースのご紹介

今回は招待日和のコースより「久松会席/11,000円(税込)」を実食レポートいたします。

※ご予約は1日1組限定となります。

乾杯の一杯に選んだのは、芳醇な香りが魅力の「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」

きめ細やかな泡と深みのあるコクが心地よく、ひと口飲むだけで”ちょっと贅沢な時間”が始まります。

えんどう豆腐

上品な器にそっと盛り付けられて登場した「えんどう豆腐」。ひと目見ただけで、その繊細さと美しさに引き込まれます。

貝殻のような器の中央に、淡い緑色の豆腐がきちんと角を立てて佇み、上には可愛らしく添えられた彩り。まるで小さな芸術作品のようです。

口に運ぶと、まず感じるのはえんどう豆のやさしい甘みと、なめらかでとろけるような舌触り。

一般的な豆腐とはまた違い、ほんのりとしたコクと季節感が広がります。

主張しすぎない上品な味わいで、添えられたアクセントが全体をぎゅっと引き締め、最後まであきることなく楽しめました。

見た目の美しさだけでなく、味わいにも季節の息吹がしっかり感じられる一品。食事の流れの中で、ほっと心が和みました。

季節の前菜4種盛り

季節の彩りをぎゅっと詰め込んだ、目にも楽しい前菜の盛合わせをいただきました。

器の上には、ひとつひとつ丁寧に仕立てられた4品が美しく並び、まるで春の景色のよう。ぷりっとした海老や、やさしい甘みの玉子、しっとりとしたお豆、そして香り豊かな和え物など、それぞれが異なる味わいと食感を楽しませてくれます。

特に印象的だったのは、素材そのものの風味を活かした味付けです。

どれも主張しすぎず、それでいてしっかりと存在感があり、口に運ぶたびに季節の移ろいを感じさせてくれました。添えられた青もみじの葉が、見た目にも涼やかで、お料理全体の美しさをさらに引き立てています。

一皿の中に「季節」と「丁寧な仕事」が詰まった前菜。これから始まる食事への期待が自然と高まりました。

若竹真丈

春の訪れを感じさせる「若竹真丈」。

蓋を開けた瞬間、ふわりと立ち上る上品なお出汁の香りに、思わず背筋が伸びます。

柔らかな真丈には、若竹らしい清々しい風味が閉じこめられており、口に含むとほろりとほどける繊細な食感。添えられた筍の瑞々しさと、青味の美しい木の芽が、春の余韻をより一層引き立てていました。

お刺身3種盛り

左から鯛・本マグロ炙り・アオリイカという、素材の持ち味をじっくり楽しめる一皿です。

まず鯛は、ほどよく締まった身に上品な甘みがあり、噛むほどに旨味が広がります。清らかな味わいが印象的で、最初のひと口にふさわしい美味しさ。

本マグロの炙りは、表面をさっと炙ることで香ばしさが加わり、脂の甘みと赤身の力強い旨味が際立ちます。

そしてアオリイカは、ねっとりとした食感と透明感のある甘みが魅力。包丁仕事の美しさも感じられ、繊細ながら存在感のある一品です。

添えられた山葵やあしらいも美しく、器との調和まで丁寧に計算された盛り付けに、品格を感じました。

じゃがいも饅頭

ひと口いただくと、まず驚くのはじゃがいもの自然な甘みと、モチモチとした食感。まるでお餅のようになめらかで、ほっとする優しい味わいです。

上からたっぷりとかかった香ばしいそぼろ餡は、やさしい出汁の風味が広がり、じゃがいも饅頭との相性も抜群でした。

☆吉四六ソーダ割

おかわりの一杯は香り高い「吉四六」のソーダ割り。

すっきりとした炭酸の爽快感のあとに、麦焼酎ならではの香ばしさとまろやかな旨味がふわりと広がりました。

和食の繊細な味わいを邪魔せず、それでいてしっかりと存在感のある一杯。特に優しい出汁のお料理や旬の食材との相性が良く、食事をさらに引き立てているなあと感じました。

銀鱈の照り焼き

ふっくらと脂ののった銀鱈は、箸を入れた瞬間にほろりとほどけ、甘辛い照り焼きのたれが上品に絡みます。香ばしく焼き上げられた表面と、とろけるような身のやわらかさの対比が絶妙でした。

添えられた小鉢や旬の野菜も丁寧な味わいで、一皿の中に季節感と和食ならではの繊細さを感じました。

フルーツトマトのレモン酢かけ

続いていただいたのは、フルーツトマトのレモン酢かけ。

涼やかなガラスの器に美しく盛り付けられ、ひと目で心が華やぐ一品です。

甘みの強いフルーツトマトは、まるで果実のようにみずみずしく、爽やかなレモン酢の酸味がその甘さを引き立てています。口に運ぶと、さっぱりとした後味が広がり、暑い季節にもぴったりな味わいでした。

白魚のかき揚げ、辛子蓮根の春巻き、しめじ天ぷら

揚げたてならではの香ばしい薫りが広がり、思わず箸が進む一皿です。

白魚のかき揚げは、軽やかな衣の中に白魚のやさしい旨みがぎゅっと詰まり、ふんわりとした食感が印象的。素材の繊細な味わいを引き立てる、上品な揚げ加減です。

辛子蓮根の春巻きは、熊本の郷土料理を思わせる味が楽しく、蓮根のシャキッとした歯ごたえと、ほんのり効いた辛子のアクセントが絶妙。風和の趣を感じながらも、どこか遊び心のある味わいでした。

さらに、しめじの天ぷらは、噛むたびにきのこの旨みがじんわり広がり、衣の軽さとのバランスも見事。添えられたレモンをきゅっと搾ると、後味がより爽やかにまとまります。

竹の子の炊き込みご飯

春を感じる竹の子の炊き込みご飯。

やさしいお出汁の香りと、竹の子の食感がふんわり広がる、どこか懐かしい味わいです。

合わせたお味噌汁とお漬物で、ほっと心和む献立に。

旬の恵みを、シンプルに丁寧にいただきました。

牛乳かん黒蜜きなこがけ

食後の甘味は、やさしい口あたりの牛乳かん。
黒蜜のコクと香ばしいきなこが合わさって、どこか懐かしくほっとする味わいです。
つるりとなめらかな食感に、温かいお茶がよく合う、締めくくりにぴったりのひと品でした。

まとめ

最後に、丁寧なおもてなしと季節感あふれるお料理で、改めて”和食の良さ”を感じさせてくれた「和膳 いい田」。

一品一品に手間と心遣いが込められていて、落ち着いた人形町の街並みにもよく似合う素敵なお店でした。

旬の味覚をゆっくり楽しみたい日や、たいせつな人との食事にもぴったりだと思いました。

また季節を変えて訪れたくなる、そんな暖かさのある一軒です。

和膳 いい田

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2丁目19−7

営業時間:
ランチ 12:00~14:00
ディナー 17:00~21:00(L.O 20:00)

不定休

>>公式サイト

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