
今回ご紹介させていただく『LE DESSERT』は地下鉄桜通線の桜山駅から徒歩8分。
桜山といえば博物館や大学のある文教地区。徒歩圏には桜の名所として知られる山崎川があり、春には多くの人で賑わいます。
閑静な住宅街には風情ある古民家が点在し、街歩きも楽しい人気エリアです。
『LE DESSERT』は招待日和でも“隠れ家オーベルジュ”とご紹介している通り、母屋が古民家一棟貸しの宿『oyado桜山荘』です。
まさしく隠れ家なので通り沿いの小さな表札を見落とさないようご注意を!お宿の脇を奥へと進むとレストランの入口に到着します。
すでにこのロケーションから期待が高まります!
店内に一歩足を踏み入れると、大きな木のカウンターと頭上に吊るされた古木が印象的な、洗練された空間が広がります。


LE DESSERT (ル デセール)
〒466-0845
愛知県名古屋市昭和区藤成通2丁目7−2
営業時間:
LUNCH 12:00〜15:00
DINNER 19:00〜22:00
定休日:日曜
>>公式サイト
コースのご紹介
この日は、ディナー6皿コース 13,200円(税込)を取材させていただきました。
「パティシエとしてのアプローチで作るフレンチのフルコース」ということで、どんな料理が出てくるのか正直全く想像がつかないままのスタートでしたが、「この料理を想像できる人はいない」と確信するほど、驚きの連続でした。

「お食事の前に…」と供されたのは、りんごのほんのりとした甘みと優しい酸味が嬉しいフルーツビネガーのお湯割り。
寒い日でしたので、胃がふわっと温まりました。
いよいよここからコースが始まります。

アミューズ

白ワインとシャンパンのジュレ。
オレンジの爽やかさが口いっぱいに広がる一品。
タイムとブラックペッパーを練りこんだタルト。

カリフラワーとチーズのブランマンジェの上にはアーモンドが載っており、手でつまんで頂きます。
食べた瞬間ひんやり。
それが口の中で溶けていくとチーズの香りが広がります。やがてタイムとブラックペッパーの風味と合わさり、次々と味の変化が起きているような不思議な感覚です。
次は塩麴でマリネしたサーモンと八角で香り付けしたクリームを、焼いたラビオリ生地でサンドした一品。

私は八角の香りが好きで、以前住んでいた台湾を思い出しながら目を閉じて味わいました。
香りって、脳に働きかけて思い出を瞬時によみがえらせますね!
パリッとしたラビオリとしっとりとしたサーモンの調和も素晴らしかったです。
ここでシェフのスペシャリテと呼ばれる八丁味噌と守口漬けのガトーショコラが登場。

「スペシャリテというのは店が決めるのではなく、常連のお客様が気に入っていつも頼んでくださる一品、つまりお客様に認められて名乗れるのがスペシャリテなんですよ。」と教えていただきました。
「一口でお召し上がりください」と言われた理由がよく分かりました!
八丁味噌と西京味噌と守口漬けの程よい塩味と甘み、生クリームのまろやかさが一体となり最高のバランスを生み出しています。
これは絶対に、ぱくっと一口でどうぞ!
オーナーシェフの出身地である岡崎の御影石のプレートで提供されるアミューズはまるで美術品のような品格を感じさせます。
序盤にして早くも「今夜の食事体験は想像を超える非日常である」と確信いたしました。
ドリンク


この日はノンアルでしたが、間違いなくワインにもよく合うコースです。
ノンアルメニューも豊富な中、ほうじ茶スパークリングを注文。
「どのお料理にも合いますよ。」との言葉通りすっきり爽やかな飲み口でした。
新玉ねぎのアイスとムース

上にかかっているのはクルトンと胡桃とカラスミです。
初めて食す新玉ねぎのアイスですが、頭で考えているのと全く違いました。
ふわっとしたムースと冷たいアイスを舌の上で楽しんでいるとやがてカラスミの塩味が。
優しいお味の中、カラスミが絶妙なアクセントになっていました。
今市カブの焼き葛餅

今市カブと酒粕、豆乳の“焼いた葛餅”の上から鰹節香る和風の餡がかかっています。大好きな食感です。
カブの上に散らしてあるのは希少な屋久島シークー。
シークーの爽やかな香りが口の中に余韻を残します。
ブロッコリーと蟹のポタージュ

自家製のブリオッシュが主役級のおいしさ。
濃厚な蟹出汁のポタージュをパンにつけて食べると最高です!
目の前で一皿一皿仕上げを見ることが出来るライブ感のあるカウンター席なので、次の料理を待つ時間もワクワクしながら楽しめます。
スフレ


私の前方にある大きなオーブンから、とても印象的な柄のお皿が取り出されました。
温められたアフガニスタンの大きなお皿に盛りつけられたのは、ホタテとタイと鱈を使ったスフレです。
ふんわりとしたスフレにかかっている香り高いソースはエビや野菜を使った濃厚で奥深い味わい。器との相性も抜群でした。
ジャガイモと牛ほほ肉、牛テールのテリーヌ、ポーチドエッグ添え、赤ワインソース

ベーコンで巻かれた美しい一皿。
ポーチドエッグを崩しながら全体を絡めて味わう幸福!
お皿に残ったソースも全てさらいたいほどの満足感でした。
デザート


お腹もかなり満たされたところで、一つ目のデザートが運ばれて来ました。
セロリのソルベの上にサバイヨンソースとバジルソースが香る一品。
これは驚きます。セロリの葉を使っているので風味はもちろんセロリですが、見事に甘く爽やかなデザートに変身していました。
二つ目のデザートは、ピスタチオとワサビのムースグラッセ、苺とフランボワーズのソース。
ムースグラッセとは「凍らせたムース」のこと。ムースともアイスとも違うしゅわっと軽い食感が面白い。
ツーンとくるワサビの余韻も楽しめます。
これもまた意外性と美味しさに驚きの一品。

食後

コースの最後はコーヒーと小菓子(この日は自家製チョコレート)。
コーヒーは丁寧にハンドドリップで淹れてくださる本格派。
最後まで徹底したホスピタリティに感動いたしました。
まとめ
今日のコースを一言で表すなら「唯一無二の食体験」。
野菜への愛情、香りへのこだわりが随所に感じられる料理は、意外な食材の取り合わせが巧みにまとまり深い味わいを生み出しています。
オーナーシェフの感性が光る一品一品はとても言葉では表現しきれません。
是非実際に足を運び、ここでしか味わえない“作品”を体験してみてください。
間違いなく特別な時間を過ごせるはずです。
『LE DESSERT』では、時期によってテイクアウトのお菓子の事前予約販売をしていることもあるので、招待日和で訪問前に予めお店のインスタをチェックするとよいかもしれません。

LE DESSERT (ル デセール)
〒466-0845
愛知県名古屋市昭和区藤成通2丁目7−2
営業時間:
LUNCH 12:00〜15:00
DINNER 19:00〜22:00
定休日:日曜
>>公式サイト

